連載4.  ある高校生の「読書記録」より。(高1)1966年4月13日。はれ

買ってきた『あすなろ物語』を熱中して読む。一気可成に読んでしまいたいが、明日の予習があるので、「寒月がかかれば」までにした。桑原武夫のいう“すぐれた文学”の条件の一つが「インタレストを感じること」であれば、確かに本書がそうだ。鮎太が自分と同じジェネレーションだからこそ。

 

さらに、『青い山脈』と岩波書店の雑誌『文学』も買った。

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