連載23.  ある高校生の「読書記録」より。(高校1年生)1966年6月16日。

図書館から高橋和巳の『憂鬱なる党派』と久野収『戦後日本の思想』』を借りた。

『憂鬱なる党派』はいい。その中の一節、

「明日こそは、明日こそはと、決断を遅らせ、なにか理由づけては違った方向へ一時の慰めを得にゆく愚劣な人は皆、そのようにして自分の生涯をすり減らす。」

_______________

6月16日 大分大教育学部学生大会、完全就職を要求し500名で県庁までデモ